新米の一歩目

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【アメコミ感想】スパイダーマン:ブランニュー・デイ1

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1 (ShoPro Books)

 

 

あらすじ

『ワン・モア・デイ』事件によってピーター・パーカーの世界は一新された。次々と現れる新たな強敵、非合法のヒーローとして市民からムいけられる敵意・・・・・・しかし、どんな困難が立ちはだかろうと、今日もスパイダーマンは大いなる責任を果たすために立ち向かう!!

 

本書帯より引用

 

概要

 こんちは!Shoindyです!

 シークレット・ウォーズでマーベルユニバース全体の翻訳に一区切りついたこともあり、ずっと買おうと思いつつ中々機会に恵まれなかったスパイダーマンの単独誌「ブランニュー・デイ」を購入することができました。単独誌というと、やはりクロスオーバーには及ばないと考えていたのですが、正直今まで買わなかったことを後悔するくらい面白かったです。スパイダーマン好きは必読でしたね、お恥ずかしいです。

 

物語の背景

 さて、今作の背景にはMCUにもなった一大事件シビル・ウォーが存在しています。コミックスのシビル・ウォーでは、スターク派閥に所属していたスパイダーマンは、登録法に加入する者のアイコンとして、いち早く、かつ大々的に自身の正体を明かしました。しかし、やがてスパイダーマンはスタークのやり方に疑問を感じ始め、キャップ派へと鞍替えします。

 正体を明かしても安全でいられたのは、あくまでスターク派閥に所属し、メイおばさんやMJ共々スタークの保護下に置かれていたからです。結果、ピーターに恨みのあるヴィランの凶弾によりメイおばさんは倒れてしまいます。

 そこで起きたのが『ワン・モア・デイ』事件。メイおばさんを救うためあらゆる手を試し、失敗し続けてきたピーターが最後に行き着いたのは悪魔メフィストの元でした。ピーターはメイおばさんの命+自身の正体と引き換えにMJとの結婚をなかったことにし、かつ生まれてくる未来があった二人の娘の存在を捧げたのでした。こうして独身の今までのスパイダーマン生活に戻ったのが「ブランニュー・デイ」なのです。

 

 

スパイダーマン:ワン・モア・デイ (ShoPro Books)

スパイダーマン:ワン・モア・デイ (ShoPro Books)

 

 

求めていた”スパイダーマン”を感じる事が出来る傑作!

 今作の最大の魅力、それは何といっても”スパイダーマンの物語”であるということです。スパイダーマンの単独誌なんだから当然だろ、という話ではあるのですが、普段クロスオーバーメインで読んでいると忘れてしまいがちな要素だったりします。それに、どうしても難解になりがちなクロスオーバーと違って物語がシンプルであることも魅力であり、改めて「あぁ、アメコミ面白いなぁ」としみじみと感じます。

 さて、ではスパイダーマンの物語とは何を指すのか、具体的に説明していきましょう。

パーカー・ラック

 スパイダーマンといえばやっぱりこれ。不幸のマグネットピーター・パーカーの才能である超不幸体質。クロスオーバーでは点在的に描かれることはなく、デカい一発だったりすることが多いですが(ハウス・オブ・Mの記憶があるなど)、単独誌となると点々と小さな不幸が描かれており。あぁ、これぞスパイダーマンの世界だよなぁ、と感じる事ができます。例えば、メイおばさんの誕生日に暴走車が現れて、そんな時に限って正規のヒーローがいなかったり、そのために蜘蛛糸で隠しておいたバースデーケーキが一時間経たないと剥がれなかったり…正にピーターの物語ですね。

 

日常生活の悩み

 我らが親愛なる隣人が人々に愛された理由ですね。スパイダーマンの一番の魅力はその人間臭さです。ヒーローでありながら、悩み多き青年である事が共感を得て、好かれるのです。ブランニュー・デイで一新された世界ではピーターはメイおばさんと一緒に生活しています。しかしいい加減独り立ちしないといけないと思い悩み、仕事を探すものの雇ってもらえなかったりする共感性の高い悩みがピーターを襲います。

 

初心者にもおススメ!メインストーリーが入り込みやすい!

 さて、そんなスパイダーマンの一新された世界、一新された事も一端を担っており非常に初心者向けの作品となっております。しかし、それだけだは無く、もう一つ、初心者に優しい一面があります。それは、”あのPS4スパイダーマンの元ネタ”という面。

 

【PS4】Marvel's Spider-Man

 

 具体的にはメインストーリーのヴィランがMr.ネガティブである事、メイおばさんがシェルターで働いていること、悪魔の息が登場することなどでしょうか。流石にセーブルはいませんし、コミックスではジャックポッドという正体不明のヒーローが登場しておりますが、それでも非常に入り込みやすいのではないでしょうか。

 

まとめ

 ボリュームも丁度良く、巻数表示もされており、さらには設定が一新されているという正に”誰が読んでも楽しめる”一冊であるブランニュー・デイ。スパイダーマン好きは必読の一冊です!是非一度、手に取ってみてはいかがでしょうか!!

 

 

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1 (ShoPro Books)

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1 (ShoPro Books)