新米の一歩目

就職をきっかけに本当にやりたいことを見つけた新卒、映画の魅力を人に伝える仕事のために邁進!アメコミ、映画、海外ドラマ、ゲーム、散歩、いろいろ好き。

ソー:バトルロワイアルプレミア!MLN Vol.13

 

ディズニーチャンネル、ディズニージュニア、そしてyoutubeに新しく開設されたチャンネルマーベルHQにて、マーベルのショートアニメの展開が始まっています。気になる方はyoutubeでMarvel HQと検索!

 

  そしてドラマ「エージェント・オブ・シールド」はついに宇宙が舞台に…12月1日放送開始です。

 

  ニューヨークコミコンにて、数々のゲーム最新情報が公開!

スマートフォン対応ゲーム「マーベル・オールスターバトル」では新キャラクター"モーニングスター"が発表されました。

  また、VR用ゲーム「マーベル・パワーズユナイテッドVR」からは「ソー・バトルロワイアル」をイメージしたゲームモード

   「レゴ・マーベル・ヒーローズ2」も新ムービーを続々公開しています。

  そして、ゲーム「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー・テルテール・シリーズ」はファンコのポップシリーズ化!ファンコ、絶好調です。

 

  そしてラストを飾るのは「ソー:バトルロワイアル」!先週末、ハリウッドでレッドカーペットプレミアが開催された本作。レッドカーペットの様子はyoutubeのマーベル公式チャンネルでも観ることができます!

 

おまけ小話

老眼…もといローガンのBDを購入しました。この後見るよ、記事にはしないよ。記事を見たい方は劇場公開時の記事を読んでいただけたらと思います。

 

 それにしても、ここで購入の発表ができてよかったです。というのも、先月GotG:Vol2のBDを買った際にはそれだけで記事を一本書きましたが、めちゃくちゃしんどかった。なぜなら内容の感想は劇場公開時に書いてる以上、BDの感想は特典映像になる訳で、「制作秘話が見どころです!」なんて書いたはいいものの世の中のBDと特典映像なんてほとんどが制作秘話だわっつーわけで。いやーここで発表できてよかった記事には書かないです(二回目)。

 

  毎週ちょいちょい書きたいことあるせいでパズクエのアニバーサリーイベントの記事が書けずじまいです。なんならアニバーサリーイベント終わったわ。アニバーサリー名物のデビルダイナソーくんがついにチャンピオン化しました。Mr脳筋、体力馬鹿、火力馬鹿、ここまでくると強い。今はミュータントの中ではトップクラスに好きなキャラクターであるナイトクローラーさんの実装に向けてコツコツ貯めてます。BUMF!!

大好きな僕のお姉さんは殺人鬼でした

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「ザ・ベビーシッター」(原題 The Babysitter) 主演サマラ・ヴィーヴィング

 

 中学生のコールはとても弱虫でとてもひ弱。学校でもいじめられています。そんなコールの家にはにはビーという名前のベビーシッターが度々訪れます。学校のみんなはベビーシッターがいると知ったらバカにするけれど、ビーの姿を見ると黙ります。なぜならビーは超セクシーで超クール、しかもコールのオタク話を聞いてくれるばかりか、ビー自身も豊富な知識でオタク話に乗っかり一緒に楽しんでくれる、まさに完璧なベビーシッターだったのです。  ある日、コールは隣に住む友人から、"ベビーシッターは大概子どもが寝たあと男を連れ込んでいる"という話を聞かされます。コールはビーが夜何をしているかしようと、こっそり寝たふりをする事にしました。コールがこっそり見たもの、それは…若者が集まってただお酒を飲んでいるだけでした。安堵しつつもお兄さんやお姉さん方をこっそり観察するコール、しかし、突如ビーは、若者の1人サミュエルの頭にナイフを突き立てました。

  残った若者たちはサミュエルから吹き出す血を集め、なにやら儀式を始めました。そう、ビーは悪魔崇拝者だったのです。ビーがコールに優しかったのは、儀式にコールの血が必要だからでした。コールはこっそり警察に電話、しかしビー達にバレてしまい、警察は殺され、コールは追われるハメに…決死の戦いが幕を開けます!

 

  最新のNetflixオリジナル作品「ザ・ベビーシッター」です。Netflixオリジナルの定番である映すものは映しちゃうグログロのホラーコメディ映画です。  

  ホラーでコメディな作品だけあって今作には不気味な雰囲気は皆無です。もちろん、ビーの悪魔崇拝がコールにバレてしまい、コールの命が狙われるようになってからはコメディシーンは減りますが、それでも暗くはならず、非常に観やすいです。

  今作で描かれるのはコールが大人への一歩を踏み出す物語。物語冒頭ではいじめられても言い返せず、ビビって車の運転の練習もできないようなコールですが、ストーリーが進むにつれ、だんだんと男らしい頼り甲斐のある人物に成長してゆきます。今作ではこの成長が分かりやすいのがいいですね。しかもこの成長、敵の手から逃れるうちにだんだん成長を遂げるだけではないんです。むしろ敵から助けられちゃうんです。どういうことかというと、いじめっ子に無理やり立ち向かわせてくれるんです、それはさながら弟の成長を見守る兄、あえて手出しはせず、負けても立ち向かった事を褒めてくれます。まぁ、そのくだりが終わったら殺し合いに戻るんですけど。

  今作ではコールが映画好きという事もあり、映画の王道展開をハズしてくる面白さがあります。上述した敵から助けてくれることもそうですが、その他にもこっそり持っていたポケットナイフでロープを切ろうとしているのがバレバレだったり、嘘の情報を与えようと画策しても筒抜けだったり…主人公補正への打ち消しが激しいのです。しかしそれでもコールはひとつづつ乗り越えてゆきます。

 

  敵の倒し方もめちゃくちゃ派手でぶっ飛んでて見応え充分、グロいのが平気ならオススメです!

決して目をそらしてはならない歴史の事実

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 「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」(原題 THE EICHMANN SHOW) 主演 マーティン・フリーマン

 

  第二次世界大戦…数々の悲劇を産んだこの大戦は5千万人もの死者を生み出した。そして、そのうちの600万人はユダヤ人だった。

  そして、そのユダヤ人の虐殺の計画を進めた人間こそがナチ親衛隊の将校ルドルフ・アイヒマンである。

  アイヒマンは米国軍からの拘束を逃れ、逃亡生活を続けていたが、やがてイスラエル諜報機関によってブタペストで囚われることになった。それは終戦から15年後の事であった。そして、エルサレムにおいてアイヒマンを裁く裁判が開廷されることになった。

 

  テレビ局のプロデューサーであるミルトン・フルックマンはそんなアイヒマンの裁判をテレビで放送するため、アメリカのドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツを呼び寄せ、有能なスタッフ達と共にチームを組む。裁判の放送を実現する為には様々な困難が待っていた。しかし数多くの困難を乗り越えた先に訪れた裁判もまた、一筋縄ではいかないものだった…

 

  *この映画を観る際は、精神的に安定している状態での視聴をお勧めします。しかし、今作で映し出される数々の映像は歴史の事実です。是非一度は、作品に触れ、考える時間を設けてください。

 

  実話を基に作られた作品「アイヒマン・ショー」です。

  ルドルフ・アイヒマン…皆さんは、この男をご存知でしょうか。

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アイヒマンはナチの党員でユダヤ人移送のスペシャリストとして頭角を表した男。数えきれないほどのユダヤ人をガス室に送りました。今作でも描かれるアイヒマン裁判はあまりにも有名ですよね。思想が悪であった訳では無く、ただただ上官の命令に従っていただけのアイヒマンは果たして悪なのか。僕が通っていた大学でも教授からそんな話を聞いたのを覚えています。

 

  今作の特徴は実際の映像が数多く使われているところ、前半こそはほとんど使われていませんが、裁判が始まると実際の裁判の映像が数多く映し出されています。

  裁判が始まると、生き残ったユダヤ人の数々の証言がアイヒマンに投げられます。外は寒いからとガス室に入れられた話、自ら掘った墓に数多くのユダヤ人が棄てられた話…登場人物も視聴者の我々も心苦しくなるような訴えですが、アイヒマンの表情は一向に変わりません。アイヒマンにとっては、これらの物語と自身の行動は別物なのでしょうか。そして、物語終盤になると、収容所での実際の映像が展開されます。本当に同じ人間なのかと目を疑うほどにガリガリに痩せ細ったユダヤ人を連れ立って歩くナチス党員、そのガリガリのユダヤ人が幾重にも重なって棄てられているシーン、それらの遺体の山がトラクターで処理されているシーン……正直、物凄く気分が悪くなります。生存者の話も心苦しいものでしたが、実際の映像が与える衝撃は尋常ではありませんでした。何度も目をそらしたくなるようなものでした。

 

  これが本当に行われていたのかと思うほど信じられない映像は、本来は全人類が知っていないとならない事柄です。ユダヤ人虐殺の全ての始まりは見た目や思想の違いからでした。作中でも問われますが、自身の心に問うてみましょう。あなたは(僕は)1度も見た目や思想の違いから相手を見下したことはありませんか?

俺らって…何してるんだっけ?

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「となりのテロリスト」(原題 FE DE ETARRAS) 主演 ハビエル・カマラ

 

  1992年…テロリスト組織ETAのメンバーが食事をしていた。たわいのない話を繰り広げていると、外からなにか物音が…メンバーの1人がこっそり様子を伺うと警察が来ていた。メンバーは慌てふためくも逃げ場はない、次々とメンバーが捕まってゆくなか、メンバーの1人…1番頼りにならなそうな男マルティンは窓から逃走した…

  15年後…マルティンは未だETAに所属していた。15年前と同じように、組織の上部からの連絡が来るまで待機する任務…しかしマルティンはリーダーとなっていた。マルティンの元に集まったのは3人の若者。恋人同士のアレックスとアイナラ、そしてペルナンド…集まった4人は上部の命令がくるまで待ち続ける…ただひたすらに待ち続ける…待ち続ける…

 

  新作のNetflixオリジナルムービー「となりのテロリスト」です。ただひたすら、上部からの連絡を待ち続け、暇を持て余すテロリスト4人を描いたシュールなコメディ作品です。

  今作を見るに当たって、知っていた方が良い知識がひとつ。それはETAの存在です。彼らが所属する組織ETAは実在する組織"バスク国民と自由"という組織です。1959年から続くこの組織の目的はスペインからバスク地方の分離独立をすること。つまり、スペインとは敵対していることになります。ちなみに、バスク民族とは、スペインの北東エリア"バスク地方"に居住している民族で、独自の言語"バスク語"を駆使する民族です。

 

  そんなバスク民族の彼らがひたすらに待機し続けているのはW杯に盛り上がるスペインの街、そう、つまりは敵地の最中にいるわけです。そんな敵地にいる以上、彼らの緊張は計り知れない訳です…まぁ周囲からしたらただの越して来た人な訳ですが。そりゃそうです、別にテロをしているわけでも無いですし。

  今作で笑いになっているのはその部分が多かったりします。彼らからすれば敵だらけの場所に居を構えているため、皆周囲との交流を極端に避けようとします。しかしまぁ完全に周囲との交流を断つなんてのは無理な話、気づけば彼らはリフォーム業者として仕事を依頼されたり、憎っくきスペインのW杯の試合をご近所さんと応援したりするハメになってゆくわけです。なんていうか…皆生きるのが下手すぎる…いや、いつまでたっても連絡が無く、疲れちゃうってのは分かるんですよ。分かるけどもさ、リフォームも試合観戦も割と序盤に引き受けてるんですよね。その場しのぎで話すから…

 

  そして今作…オチがかなりびっくり。いや、予想出来ないですよ。予想できない上にそれでいいのかお前たち!もうびっくりですよ。まぁ、ある意味似合っている…のか?

この身体が尽きようと、その愛は

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ゴースト/ニューヨークの幻」(原題 GHOST) 主演 パトリック・スウェイジ

 

  

  銀行員サムは幸せの真っ只中にいた。愛する彼女で将来有望な陶芸家のモリーとは最高の関係を築けているし、同僚のカールとも最高に意気投合していた。あの夜までは。

 それはサムが銀行内で不審な金の動きを察知して間も無くの夜だった。サムとモリーマクベスの舞台を観た帰り、2人の前に暴漢が現れた。サムから財布を奪い取ろうと画策した男はやがて争いになり、サムを射殺した。

  サムは横たわる自分の体を抱え、泣き叫ぶモリーを見つめていた。自らの身に何が起きたのか、サムはやがて察することになる。僕は死んだのか…

  悲しみに暮れるモリーの側に寄り添う日が続いた。するとやがて、サムを殺した犯人が再びモリーの家を訪れたのだ。男が自分を殺害したのは偶然じゃない、そして男の裏には黒幕がいる。このままではモリーの命も危ない。そう知ったサムは、霊媒師のオダ=メイを介してモリーに接触を試みる。

 

  名作「ゴースト/ニューヨークの幻」です。

今作の代名詞とも呼べる"オォ〜マイ ラァァブ"で始まる名曲「Unchained Melody」はあまりにも有名ですよね。

 

   実は僕、この作品を観るのは初めてでした。古き良き名作って、見たい見たいと思いつつも中々観る機会が無いですよね。(あと映画ブログをやってると何となく名作を観ていない恥ずかしさが…笑)しかし今日は何となく古い作品を観たい気分、そして感動したい気分だったのでこの作品を選びました。

 

  幽霊になって愛する人の為に…なんて今となってはベタな展開、今作が公開された1990年はどうだったか不明ですが、今作の影響を多大に受けた作品も数多くあるのでしょう。

  今作は上述した王道のテーマだけでなく、ストーリーも割とベタ。なんなら黒幕とかすぐ予想つきますしね。しかしベタな展開ながら丁寧に作られており、電車の中の地縛霊とか、憑依したリスクなどで描いた事もしっかりと伏線として回収しています。

  実は僕、今作はもっと甘々のラブストーリーを想像していました。だって「Unchained Melody」とかめちゃくちゃロマンチックだし。しかし蓋を開けてみるとファンタジーも強ければコメディ要素もあり、なんならサムは全然モリーから信じてもらえないし悪役もいるしと盛り沢山で驚いてしまいました。しかし、だからこその終盤の感動なんでしょうね!ここまで焦らしに焦らされた上での1セントコインからの憑依…こんなん感動するわ。感動するに決まってるわ。音楽もこの上なくいい仕事をしてくれるからもう終盤は凄いですね!もう気持ちがブワァァァっと前身に広がります。そして余韻が凄い!あえて余韻を残しているあの作り方、エンドロールまでに少し何も無い時間を設けているのがまた巧みですね!

  いやー、やっぱ名作っていいわ。今年の秋は名作を観まくろうかしら。

 

届くかな、届くといいな

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 「四月は君の嘘」主演 広瀬すず

 

  とある事情からピアノが弾けなくなった元天才ピアニスト有馬公正。アーティストの世界を抜け、平凡な生活を送っていた彼の前に自由奔放なヴァイオリニスト宮園かをりが現れる。かつてヒューマン・メトロノームと囁かれていた程正確な演奏をする公正にとって、楽譜を無視して楽しそうに演奏するかをりの演奏は衝撃だった。そして彼女はなんと、そんな公正をヴァイオリンの大会の伴奏に選ぶのであった。かをりに引っ張られるようにアーティストの世界に戻ってきた公正。やがて2人はアーティストとしてだけではなく、男女としても惹かれあってゆく、しかしかをりにはある秘密があった…

 

原作は少年マガジンにて連載していた同タイトルの漫画作品

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アニメ化もされており、Netflixではアニメ版も配信されております。実は僕、この作品のコミックスを持っております。映画は観ていなかったですが、アニメ版も見ましたよ。

  原作では中学生でしたが、映画版は流石に無理があったのか高校生に(高校生だよね?17歳…高校生だよね?)なっておりました。映画版をインターネットで調べるとコミックスを愛しているファンの方々から結構残念な評価を受けているようですが、まぁそれは原作ありきの作品には避けては通れない道といいますか…相当頑張らないと原作ファンの心は掴めないので仕方が無い気もします。

  

  なんと2日続けて芸術映画となりました。秋ですしねぇ。偶然ですけどね。前回は絵で今回は音楽です。音楽の中でもピアノやヴァイオリンといったクラシックな…お堅い音楽ですが、別に詳しくなくても問題ありません。どちらかというと青春映画なので。

  物語の展開は結構原作に沿って、外れすぎないように外れすぎないようにと描いているような印象を受けました。度胸橋とか、学校潜入とか、カヌレとかね、まぁ、読んだの結構前なのでそこまで覚えてませんが。そしてもちろんそこまで道を外してないということは結末を同じな訳です。「僕だけがいない街」みたいなマルチエンディングではないよってことです。そして結末と同じ=あの手紙もある訳です。手紙の内容も同じ…多分同じです。この手紙が泣けるんですよね。まあ、"思い出して"泣ける訳ですが。

  そう、"思い出して"感動できる作品なんです。これ単品だとうーん、どうだろ。まぁネットで見るほど酷くは無いと思います。でもまぁ2時間に詰め込んだ代償というか、結構軽くなっちゃってる感も否めないです。見るならアニメ版見ましょ、Netflixで見れっから。時間かかるけどその分良いよ。

欲しいのは絵ではなく過去なのだ

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「黄金のアデーレ 名画の帰還」(原題 Woman in Gold) 主演 ヘレン・ミレン

 

  ルイーゼは名一杯、一生懸命に自身の人生を生きぬき、安らかに他界した。彼女は妹のマリアに遺書を残した。遺書に書かれたメッセージを見たマリアは友人の息子で弁護士のランディにある相談をすることになる。

  ランディがマリアから受けた相談はある美術品をオーストリアから取り返したいというものだった。その美術品とはかのグスタフ・クリムトが描いた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」(黄金のアデーレ)という作品で、ナチスドイツに取り上げられた後、オーストリアの美術館に保管されている絵画である。そして、そこに描かれていた女性アデーレはマリアとルイーゼの叔母にあたる存在だった。

 しかし「黄金のアデーレ」を取り戻すという願望はひどく険しい道のりだった。というのも、「黄金のアデーレ」はオーストリア国民にとっては至宝の作品、モナリザ並に手放したくない一品だったのだ。オーストリア政府は、美術館返還を謳っていながらも、効力のないハズのアデーレの遺言を盾に「黄金のアデーレ」の返還を拒否する。それにより、事態は裁判にまでもつれ込んでゆく…

 

  史実に基づく作品「黄金のアデーレ 名画の帰還」過去ナチスによって迫害され、不当な扱いを受け、人間性を奪われた一族が最後の1人を取り戻すまでの物語です。ちなみに、最後の1人であるアデーレもまた、絵になってまでも不当な扱いを受けており、英題の"Woman in gold"というのは、アデーレとユダヤ人との繋がりを隠すために過去つけられていた絵画のタイトルだそうです。

 オーストリアの至宝と呼ばれた作品「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」

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 黄金に輝く美しいその姿はまさに至宝とも言える存在、お金ではないものの、作中では約1億ドルの価値がつけられていました。そしてこれを描いたのがグスタフ・クリムトという作者です。

 

  「ミケランジェロ・プロジェクト」という残念邦題の良作映画があり(原題はモニュメント・マン)そこでも描かれているのですが、ナチスドイツは戦時中、数多くの芸術品、美術品を人々から略奪してきました。今作で奪われた「黄金のアデーレ」もナチスドイツにより略奪、やがてナチスに迎合したオーストリアの美術館に展示されるようになりました。実は、アデーレは(世界がこんなことになる前に)自身の死後、美術品をオーストリアの美術館に寄贈することを依頼しておりました。そのため、マリアの主張は通らないかに思われましたが、実は所有権などの関係で正しい持ち主がマリアだと判明します。しかしそこからオーストリアはあらゆる方法を使って作品を手放すまいとするのです。

 

  今作で描かれるのは熱い思いたち…特に、ランディの熱い思いが描かれます。始め、ランディはお金のために仕事を受けました。だって1億ドルの価値のある絵ですからね。しかしランディもまた、オーストリアにルーツを持つ人間、彼はオーストリアの1回目の訪問をきっかけにこの事件に並々ならぬ想いを抱きます。それは仕事を辞め、借金をする程の物でした。ランディの中のきっかけはやはりホロコーストの記念碑なのでしょう。自らのルーツであることも理由でしょうが、やはり慰霊碑や記念碑といったものは心にくるものがあります。僕は沖縄のものしか見たことはありませんが、ホロコーストを含め、人種に関わらず人類が知らなくてはならない、忘れてはならないことなのでしょう。